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日本と・・・

2006.1.6

今年初のファッションについてです。

年末年始で充分に栄養補給をしてしまい、ちょっと調整が必要な今日この頃であります。

新年セールも、今年は売上が好調なようで景気も戻ってきたのかな?

と、感じたくなるスタートでまずは良し!といったところですね。

以前にも書きましたが、ペンに凝ってしまうほうで、何かと本数が多くなってしまいます。

まあ、ただ持っているだけではまさに「持ち腐れ」なので、今回はこれ
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とこれ
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について話を進めてみようと思います。

上のペンは日本のセーラーというメーカーのもの。

下のペンはフランスのウォーターマンというメーカーのものです。

値段はほぼ同等。どちらもいわゆる普通の万年筆です。

この2本のペン、少し紹介を致しますと、まず上のセーラーのペン。

これは日本のメーカーで、ペン先は世界的に名高い職人さんが考案した日本語に適した形をしています。

また書き心地という点では、世界的にも非常に評価の高いペンなのです。

一方のウォーターマン。こちらはフランスのペンで、万年筆のペン先の原理を初めて使ったメーカーです。

いわゆる老舗ですが、常に新しいデザインを発表し、フランスらしいエスプリも感じられるペンです。

ペンの中でも万年筆というのは特に「書く」という行為の他にも「持つ」ことの満足感を感じさせるモノです。

だからこそ、ファッションの小物としてもよく登場することになるのですが・・・

特に、この「持つ」ことの優越感を味わうならボールペンなどよりは万年筆が良いのではないでしょうか。

そういった要素をふまえた上で、上の2本を比べてみると・・・

確かに、セーラーの万年筆は世界に名高い職人が手がけたペン先があり、書きやすいのです。

外見も、いわゆる昔ながらの万年筆らしいカタチをしています。

そうかと言って、ウォーターマンが書きにくいわけではありません。

セーラーがとても書きやすいだけなのです。

ウォーターマンは緩やかなカーブを描いたボディが、手に馴染むし見た目も美しく感じます。

実際に手にとって見ると・・・セーラーは非常に軽く感じます。

もっと言うと、ちょっと安物の万年筆を持っている感じさえしてしまいます。

一方のウォーターマンは、重くはないのですが、

それなりの手に馴染む重量感があるので「ん、持ってるな」といった感じがします。

ここの、単に手にとったときの触覚とぱっと見たときの視覚。

「書く」という行為には直接関わってはいませんが、

所有する側にとっての満足感を考えるとウォーターマンに軍配が上がります。

セーラーの外見は、よく言えばクラシックですが、悪く言えばありきたり。

持った感じも貧相に感じかねません。

そうなると、いくらセーラーの書き心地が良くても手にとろうとは思わなくなってしまいます。

つまり、ファッションにおいて「パッと見」というのは非常に重要だということです。

まずは「かっこよければ良い」のです。

もちろん、中身が一番重要です。

しかし、上のセーラーのペンのようにいくら世界的に有名な職人が手がけたペン先を持ったペンであろうと、

そのペンを手にとって書こうと思わせる「見た目」が伴わなければ、

「書く」こと自体が拒否されてしまう場合もあるのです。

いくら魅力的な人間であっても、誰がどう見ても近づきたくない外見であったなら、

その魅力を分かってはもらえないのです。

その重要性を日本のメーカーはまだまだ認識できていないところがあり、そんな日本で暮らす我々日本人も、

どこかで「中身さえ良ければ」と、外見をおろそかにしがちな部分があるのではないでしょうか?

ペンの世界でも、セーラーのHPウォーターマンのHPを比べると分かると思います。

ここぞ!!というときにこそ、ビシッとキメられるかどうか。これが、とても重要なのです。

そんな実感、もし良ければ自分の興味のあるモノから日本と他国を比較してみてください。

色々な発見があるのではないでしょうか?

by ytk41 | 2006-01-06 13:39 | ファッション  

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